ANOTA ANONYMOUS MODULE #3
1. Echology - 8:23
2. Echology (Drone) - 11:22
3. Echology (Karaoke) - 8:23
Music by Takayuki Niwano
©︎ANOTA MUSICAL PIECES
niwano.bandcamp.com
"もしも渋谷がスラム街になってもラブビートは鳴り止まないのさ。そしてアンドロイドは人間讃歌を歌い続けるのさ"
2021年の新ANOTAシリーズ"ANOTA ANONYMOUS MODULE"第3番はマシンビートにシンセストリングスやエレピを乗せたエレクトロラウンジトラックをバックに制御不能のエフェクトノイズロイドが呟くように歌う"Echology"、大幅なダブ処置を施したリミックスと歌（ノイズ）なしカラオケバージョンを収録。
テクノブームに始まるベッドルームからリビングそしてラウンジに至るモンドミュージック、地下へ潜ればノイズ、街を歩けば渋谷系、アナログ復興、レアグルーヴからエレクトロニカまでが融合して細分化、メジャーとインディーズの垣根も崩壊。そして21世紀のはじめにそれらを記号化した"LOVEBEAT"と"POINT"は絶頂を迎えた音楽産業を解体し音響データマトリクスの扉を開いた。そんな90年代からゼロ年代に差し掛かる東京を中心にその円熟期を迎えた都市の音響をカラオケ化する。並列化した都市のノイズは耳鳴りのようなサイン波へ還元され、再びビット操作によってノイズとしての輪郭を現す。だがそれは複雑に絡む倍音による個性を削ぎ落とされてリモデルされたグリッチノイズ。そしてその挙句に人間の言葉で謳歌するのは倍音による個性を植え付けられたアンドロイド（電算機）であった。それ以降、先進音楽という物語はその1人の少女を主人公にして書き進められていくのであった。
AMP-016 ¥500 Bandcamp限定リリース
