KAWAGOE NEW SOUNDS

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ANOTA20世紀音楽補完計画 ~ アノタさんにANOTAについて詳しく聞いてみよう!<前編>

みなさんこんにちわ。
誰も知らない(知られちゃいけない)無名のレーベル、川越ニューサウンド代表庭野です。
さて、5月から唐突にリリースが開始された私の新作、ANOTAシリーズですが、果たしてどれくらいの音楽愛好家の方がお聞き及びなのでしょう。
あまりにも唐突すぎて一体あいつは何がしたんだろう、意味が分からなすぎて聴く気にもならんなどと、さぞ気分を害されていることでしょう。
そんな方々の為に、このシリーズが一体どういうものなのか説明させていただこうと思います。
と言いながら、私自身が誰よりもこのシリーズのことを分かっていないのです。
リリース開始時に発表した「アノタ宣言」にしたって、本気なのか悪ふざけなのかもはっきりしないまま書いていたくらいなのですから。
しかしそんな手探り状態の中、3作目を作り終えたところでようやくこのシリーズの全体像のようなものが見えてきたのです。
シリーズ#1、#2と来て、3作目が#6になったのはそれなりに理由があったのです。
どうやらこのシリーズはANOTAというアカシックレコードのようなもので、その情報を断片的に私が受け取って具現化しているらしいのです。
ということで、この大仰なタイトルも含め詳しい話は私の中にいるらしいアノタさん(あえて擬人化して対話形式にすることで理解を深めよう)に聞いてみることにしましょう。

代表庭野(以下・庭):アノタさん、早速ですがいろいろとお聞きしたいと思います。このシリーズは一体何なのでしょうか?
アノタ(以下・ア):まあそう慌てずに、私の説明を聞く前に君がこのシリーズについて知っていることを一旦整理してみてはどうかな?
庭:はい、ではまずアノタという名前ですが、これは私の名前の中にあるアで始まる三文字です。
ア:そう、君はだいぶ以前からその名前を探し続けていただろう?
庭:あはは、よくご存知で。私はいつの頃からか、何故かアで始まる三文字の名前に何か共通点があるような気がして、それから自分もそういう名前が欲しい、またはそういうタイトルの作品を作りたいと思うようになりました。
ア:それは例えば「アトム」や「アコム」のことかな?
庭:そうです。「アシベ」や「ASIMO」のことです。
ア:「AKIRA」や「aiko」もそうだろう?
庭:はい。「AERA」に「アカギ」も。
ア:なるほど。「AXA」や「ASKA」だってそうだ。
庭:ええそうです。「AIBO」も「ATARI」も。
ア:そうだ。「AFRA」だって「AJICO」だって、それに「熱海」も。
庭:あ、そこまで行くと逆にピンと来なくなりますので、、とにかく、それがアノタに行き着いた経緯ということになります。
ア:では僕は君の新しい名前なのかな?
庭:いえ違います。それだけは絶対違います。
ア:そんなに否定しなくてもいいじゃないか。
庭:すいません、なんか名前にしちゃうとアーティスト気取りみたいで急に恥ずかしくなったので、、、
ア:まあ君の気持ちは分かるよ。確かにアノタ名義でリリースとか言っちゃうと舌打ちが聞こえてきそうだよ。でも僕を見つけてしまったからには、多少の恥ずかしさは我慢しないとこのシリーズは続けられないぞ。
庭:そうですね、この対話だって既にちょっと恥ずかしいですからね。すこし顔を紅潮させながらも話を進めましょう。さて、これまで3つのEPをリリースしましたが、このシリーズはいくつかの作品群で構成されていることが分かりました。ズバリ、ANOTAシリーズは#13までありますね?
ア:いきなり本筋に触れてきたな。その通り、よく分かったね、そう、ANOTAシリーズは全13章だ!どうして分かった!?
庭:そんなに声を荒げなくても、あなたが何となく教えてくれたんですよ。あなたは私にそのことを教える為にわざとナンバリングを飛ばして私に情報を送りましたね。3番目に出来た曲を聴いていて、これは#3ではないという感じがしたので考えてみたんです。これまでに具現化した2作と少し毛色が違う、じゃあ何番なんだろうと。3ではない、じゃあ4?いや、もっと先のような、、ていうかそもそも全部でいくつなんだ?10くらい?もうちょっとありそうだな。12か13くらいかな?じゃあこれはその中間くらいかな、、っていう風に、それを日記を付けるように文字で打ち込みながら考えたんですよ。そしたら6って打とうとして打ち間違えたんです。その打ち間違いで入力されたのが「§(セクションマーク)」でした。そうか、これは次のセクションの曲なんだ、それが6番目だとすると、今回のEPは#6だ。そしたら急にこのシリーズの全体像が浮かび上がったんです。つまり、、、
ア:待て待て、、そおだな、君の講釈を文字で伝えるより表にでもした方が分かりやすいんじゃないかな?
庭:え、面倒くさいなあ、、まあ分かりました。ではこれをご覧ください。



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ア:なんか選挙ポスターの掲示板みたいだな、、
庭:まあデザインはこの際気にせずに、ということでさっき言いかけたことはこういうことなんですが、つまり#1から#5までが第1セクション、#6から#10までが第2セクション、そして最終セクションの#11から#13で諸々補填しつつ完結させる、みたいな構成で良いんでしょうか?
ア:素晴らしい!だいたい合っているよ。
庭:だいたいというのは?
ア:完璧ではないということだよ。
庭:どこか間違っていると?
ア:ああ、どこか間違っている、かもしれないね。
庭:かもしれない?どこが間違ってるんでしょう?
ア:かもしれない、というのはこれはあくまで予定である、という意味でね。だからどこが間違っているか指摘することは出来ないな。
庭:では、もしかしたら13では終わらないかもしれないということですか?
ア:または、13も必要ないかもしれないしね。
庭:実は何も決まっていないんじゃないですか?
ア:そう言われてしまうと、そうだよ、としか答えられないね。
庭:え、じゃあこの13という構成はどこから?
ア:君からだよ。
庭:え、あなたが僕に教えてくれたんじゃないんですか?
ア:君が勝手に決めたんだろう。
庭:おい!お前それじゃあいい加減すぎるだろ!
ア:ちょっと待ってくれ!それは聞き捨てならないな。
庭:だって実際は何も決まってないんだろう!
ア:決まっているさ。
庭:それがいい加減だって言うんだよ!
ア:落ち着け!言い方の問題かもしれないな。つまりね、いいかい庭野くん、このシリーズは既に僕の中で完成しているということなんだよ。
庭:なんだよ偉そうに!言い方が悪くて受けなかっただけでネタは悪くないみたいな、売れない中堅芸人みたいなこと言いやがって!
ア:なんだその例えは!?まるで私が頭でっかちで、良いネタさえ書いていれば必ずいつか報われる日が来るなんて、自分の人間性やプレゼン力の低さを棚に上げて向上心を持たない売れない中堅芸人でもあるかのような物言いじゃないか!
庭:いやそこまでは言ってませんけど、、、
ア:というかそもそも、受ける受けないの話じゃないだろう、、、
庭:そおですね、すいません、つい二人の対話が何かの台本に見えてきて良きところで多少話を脱線させて単調な会話に抑揚を付けた方がいいのではないかと思ってしまいまして、、、
ア:そういうサービス精神は大事だよ、うん、でもね、それはあくまで話の本線がちゃんと通っている前提での脱線であってね、こんなお互い探り探りで進めているうちにやることではないんだよ。
庭:確かにその通りです。では早々に話の本線を開通させましょう。あなたの中で既に完成しているとはどういうことでしょう?
ア:言葉の通りだよ、すでに作品はここにある。それを君が人間の耳に聞こえるように具現化しているということなんだよ。何も決まってないというのは、この作品が全部で何章になるかということで、それは君の采配によって決まることなんだよ。僕から受け取ったメッセージを君がどう解釈するかでこのシリーズの構成が決まるんだ。最初に君は#1のために3つの新曲を作っただろう?何故そのEPは3曲なのか?何故ああいう曲名なのか、僕にはその理由は分からないんだよ。僕のメッセージの中には曲数も曲名も曲の長さだって指定している節はないんだ。もっと言えば1だの2だの切り分けて情報を伝えているつもりもないし、僕のメッセージは常に君に送られている。ANOTAという作品を切り分けてリリースしているのは君の裁量だということを理解して欲しい。そして順番を飛ばして6番目の作品を具現化したのも私が仕向けたわけではなく、君が君の中で6番目だと感じる情報を受け取っただけの話なのさ。
庭:そうなんですか、なるほど、納得はしてませんが理解はしましたよ。
ア:なんか引っかかる言い方だな、君はまだ僕の存在を認めていないんだな。
庭:ええまあ、認めていないというか全部私の自作自演で、プロモーションのための余興くらいにしか思ってないですから。
ア:ええ~~マジでえ~~。これ空想~?俺架空の存在~?
庭:おんどれ一人称変わっとるぞ!
ア:いやぁぁ~!嫌い、アノタ乱暴な言葉嫌い~!お洒落じゃない人嫌い~!
庭:どうしよう、やっぱり話が進まないですね、、、
ア:さっきの掲示板みたいな表もダサいから嫌い~!
庭:どこ蒸し返してんだよ!
ア:ジャケットはカラフルにして必死なくせに、、、
庭:おい!そこまでだ!アノタ!デリケートなとこ!
ア:だってこの弄りだって君が考えてるんだろ?
庭:そうだよ!俺が自分で俺を弄ってんだよ!
ア:ほら君だって都合が悪くなると俺って言うじゃないか。
庭:そりゃそうだよ!お前も俺だからな!お前も俺も台詞に合わせて一人称を変えるような、そういう男なんだよ!
ア:おいおい、その辺にしておかないといよいよ収集がつかなくなるぞ。現段階で説明したことと言えば、このシリーズが全部で13章あるってことくらいだぞ。虎舞竜の「ロード」と被ってるってことくらいだぞ。
庭:「ロード」は後々14章が出てるんだよ!もう脱線しかしてない、、、どうするんだよ!
ア:そもそも20世紀音楽というものはね、、、
庭:強引!そうそう、そこから話さないといけませんよ。やっとスケール大き過ぎて吐き気も覚えそうな今回の記事のタイトルにかすりましたよ。
ア:嬉しいね~。
庭:嬉しいですか?
ア:うん、嬉しいよ。嬉しいってことは、悲しいの反対だからね~。
庭:対義語ですね、、、ダメですよ先生、それは知ってる人は知ってるやり取りですよ、、、芸人の配信動画ばっかり見てるのバレますよ。
ア:君の先生になった覚えはないけど。
庭:これからの話の流れを考えると先生キャラにした方が進めやすいかと思ったので、、、
ア:まあ人から先生と呼ばれるのは嫌いじゃないからこれで行こうか。
庭:そうですね!では次回はアノタ先生の20世紀音楽講座という流れで続けていきましょう!
ア:え、これ続けるの?シリーズ化?誰得?

ということでアノタさんとの対話が想像以上に長くなってしまいましたので、この辺で区切らせていただきたいと思います。つづきはまた折を見て!

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