KAWAGOE NEW SOUNDS

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「音響カラオケ」は21世紀新音楽の夢を見るか?〜アノタ宣言に寄せる新シリーズ"ANOTA ANONYMOUS MODULE"における20世紀音楽補完の再定義

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”私にとって20世紀の音楽を補完するということは、広義の現代音楽をカラオケ化することである”
音楽とその他の芸術との境界線を崩壊させた現代音楽と、ダンスフロアとベッドルームを、そして現実と仮想を接続してみせる電子音楽は、いずれもスケールやテクニックからの解放によって進化しつつ、それまでの音楽を補完、解体した音響芸術(技法)である。果たして21世紀にも未知の可能性を押し広げるような技法が生まれるのだろうか?そんな疑問からこのアノタシリーズは始まった。これらの楽曲は新しい技法を提示するものではなく、既に形式化してしまった現代音楽と電子音楽という二つの技法を改めて踏襲しながら共鳴させ、一部補完しようとするものである。そして私が個人的にそこに込めたものは一種の空虚や閉鎖という今世紀を襲う終息(これが休息ならば本望だ)のイメージである。それらは近代文明を終え、カオスの絶頂を迎えようとする情報社会を一瞬にして無価値化する。言うなれば、元々歌のないインストゥルメンタルミュージックを更に形骸化させた「音響のカラオケ」である。言葉を持たない音楽の、音の響きや音色そのものに込められたメッセージさえもここには一切存在しない。これは現代音楽が音楽的快感そのものを疑うという逆転的美学に端を発することに起因している。そしてまたスーパーマーケットのBGMが真の家具の音楽であることを示唆している。

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アノタ宣言 ANOTA MANIFESTO !!! MAY 1, 2020 - KAWAGOE NEW SOUNDS
ANOTA ANONYMOUS MODULE #1 AMP-014 - KAWAGOE NEW SOUNDS