KAWAGOE NEW SOUNDS

Brand New Electronic & Acoustic Music from Kawagoe Street , Japan..

勝手に寄稿のコーナー 1・みんな大好き電気グルーブ(エレキング24号)

エレキングで上記タイトルのような特集をしていた

ele-king vol.24 (ele-king books)

ele-king vol.24 (ele-king books)

  • 作者: 
  • 出版社/メーカー: Pヴァイン
  • 発売日: 2019/06/26
  • メディア: ムック
 

著名ライターさんがこぞって彼らの曲ベストテンを挙げて

各々が思い出語りをしている

自分も真似をしてみたくなった

ここはレーベルのHPではあるがブログ形式だし

最近どハマりした将棋のこともここに書いてしまっているし

個人的なログを残したっていいだろう

ということで私のベストテンを考えてみるのだが

曲単位でベスト10を挙げるのは非常に難しい

私の音楽人生においてもっとも重要なアーティストが電気グルーヴであるからし

全ての曲に思い入れがあるわけだ

それはある意味全ての曲に何の思い入れもないと言ってもいい

電気GROOVEお兄さんのお仕事いろいろ (ソニー・マガジンズ文庫)

おそらく音楽をアルバム単位で作品として捉える様になったのも

自分にとって音楽というものが人生の中でとても重要な位置にあると実感したのも

電気グルーブのVITAMINがきっかけだったように思う

VITAMIN

VITAMIN

 

それまでの彼らのイメージはなんだか下品なコミックソングをやるラップグループ

大好きなTMNのリミックスでは

宇都宮隆のハイヒール♪という節の前に

ケツにはぶっつり刺さって抜けない

とラップをかぶせる悪ノリ様である

RHYTHM RED BEAT BLACK VERSION 2.0

そんなイメージでありながらVITAMINのCDを手に取ったのは

このアルバムのジャケットデザインが素晴らしかったからであり

この頃新しい音楽に出会う方法としてジャケ買いというものがあるということを耳にしていたせいである

おそらくこれが自転車で行ける距離にある地元のいわゆるCDショップで買った最後のCDだ

というのは大袈裟というか記憶違いかもしれないが

このアルバムを聴いてから私の音楽人生は大きく開花したのは言うまでもない

この音楽は一体どういう音楽なんだ

どこで生まれた音楽なのか

YMOはもちろん聞いたことはあるしTMNは大好きだがそれとは明らかに違う

そういえば再生したYMOのアルバムも似たような音を出していたような気がする

TECHNODON

TECHNODON

 

 このアルバムのことが少しでも知りたくてギター少年であった私は

買ったこともないキーボード専門誌を購入

f:id:nyaaaaaaano:20190628102303j:plain

その雑誌に既に電気を脱退していたCMJKの連載コーナーがあって

そこでエイフェックスツインのアンビエントワークスが紹介されていた

Selected Ambient Works 85-92 [解説付き・国内盤] (BRC237)

Selected Ambient Works 85-92 [解説付き・国内盤] (BRC237)

 

もしかしたらケンイシイの名前もそこで知ったかもしれない

この類の音楽を扱っているのはどうやら都心にある外資系大型レコード店くらいらしい

それから高校生だった私は学校帰りに毎日のように新宿で寄り道し

その頃丸井の地下にあったヴァージンメガストアへ入り浸るようになるのである

それからその丸井の裏手にあるディスクユニオン新宿アルタの最上階にあったシスコも寄り道のお決まりコースに加えられたわけである

ケンイシイがM1一台で曲を作っていると聞いてKORGのX3を買ったのもこのすぐ後だ

とにかくVITAMIN一枚の衝撃でここまで私の音楽志向を変えたのである

簡単にいうと青春デンデケデケデケなギタリスト志望がベッドルームで日毎打ち込みに興じるトラックメイカーへと変貌したのである

ということで思い出語りはこのくらいにしてベスト10を改めて考えてみよう

10 死者の書

9 死者の書

8 死者の書

7 死者の書

6 死者の書

5 死者の書

4 死者の書

3 死者の書

2 死者の書

1 死者の書

原典訳 チベットの死者の書 (ちくま学芸文庫)

原典訳 チベットの死者の書 (ちくま学芸文庫)

 

ダメだ

やはり全然曲単位で選べない

もう死者の書しか出てこない

だってそういう聴き方をしてなかったから

当時はCDを入れたらそれがVITAMINだろうがDRAGONだろうがORANGEだろうがAだろうが最初から最後まで聞くのだし

特にこの時期のアルバムは曲が繋がっている

そしてその繋ぎがまたカッコ良かったりする

自分のお気に入りソングをカセットテープに落としてベスト版を作るなんて行為はそれこそ80年代に置いてきたし通学カバンに入っているのはもちろんCDウォークマン

それになにせ時代はアナログ再評価の真っ只中である

アルバムのシングルEPをわざわざアナログでリリースして

そこに限定のリミックスを収録するのが最先端だった

ああこれでは

電気グルーブ思い出語りではなく

ただの90年代あるあるになってしまう

閑話休題

今私達のようなリスナーが

彼らの復活を現実のものにするために何が出来るのかと問われれば

ただただ待つことのみであると

どこをどう辿ってもそういう答えに行き着くのは周知の事実であり

例えば

一番彼ららしい復活劇はと想像してみれば

ピエール瀧二号

もしくは

ピエール瀧オーディションを開催し

そのオーディションに覆面を付けて瀧本人もエントリー

結果的に本人バレバレのまま最終選考まで勝ち残り

呆れ果てるほどの出来レースで本人が優勝するという架空の茶番劇を

月刊化して久しいTVブロス誌上で天久氏が短期連載で書き上げるという筋書きが

一目非常に分かりやすい手筋に思えるわけであるが

そういうファン一人一人のキッチュな妄想が出揃ったところで

満を持して的な復活が起こってしかるべきなのかと

思う今日この頃

ということで無理やり選んだ

私の電気グルーヴトップ10

10 少年ヤング

9 スネークフィンガー

8 Upside Down

7 ハロー!ミスターモンキーマジックオーケストラ

6 虹

5 人間大統領

4 チキンシー

3 N.O.

2 ダイナソータンク

1 シャングリラ

f:id:nyaaaaaaano:20190628104401j:plain